いくら指が痛いと言っても、買物くらいは行かない訳にはいかない。
といって、車の運転はできない。
ハンドルを回すのが、こんなにも指に負担がかかるものだとは。
仕方がないので、歩きだ。
歩くと、普通は手を振る。
すると、血が指先に集まる。
それだけで痛い。
歩くのに、これだけ指先に負担があるとは。
これって、ほんとにやったものしか分からない。
仕方がないので、両手を胸の前で、握るように歩く。
聖子ちゃんのマネをして、ぶってる訳じゃないし、おかまでもない。
買物袋(レジ袋)を持てないから、リュック(ディバッグって言うの?)を担いで出掛けた。
そしたら、今度は転んだ。
セプテから、ミッドバレーにいくところで、車道を渡るところに段差があるけど、、、
知ってる?
知らないか。。。
でも、そこに躓いて転んだ。
指が恐ろしく痛いから、あれこれ考えながら歩いていたら。
段差に気が付かなかった。
もう何百回と歩いているところなのに。
転んだ。
転んだって、手をつけない。
指が恐ろしく痛いから。
指をかばったら、膝と肩を擦りむいた。
そっちが凄く痛くなったら、指の痛いのが薄れた。
人間って上手く出来てるんだな、って感心してる場合じゃない。
こっちは破傷風とか、いろいろややこしい話がある。
どうせ、保険の申請するんだし、一緒に突っ込んじゃえと思って、町のクリニックに行った。
例の、手で触っただけで、レントゲン以上に分かってしまう名医のところだ。
「まだ痛いの?」と、優しく聞かれた。
「まだ痛いんです」と甘えて、指を診てもらっていたら、擦傷のことを忘れて帰ってきた。
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