朋あり、遠方より来る、だ。
これは弁解ではない。
事実だけを淡々と述べているに過ぎない。
しかし、突然すぎるだろ。
いつも、こいつは。
この元旦だったか、2日だったかに、シンガポールから突然遊びにきた友人だ。
今度は、クアラルンプールに着いてから、電話してきた。
今晩泊めてくれと。
全く!
北千住のアパートに、突然電話してくる訳じゃないんだから。
せめて、前の晩にでも、連絡出来ないものだろうか。
明日、日本に帰る用事が出来たので、KL経由で帰る事にしたんだそうだ。
今日は日曜でヒマだし、飲もうと思って、一日早くやってきた、と。
夕方から飲んでた。
こいつは、私が飲めないのに、ひとりで飲んでて面白いのだろうか。
それに、私がいなかったら、どうするつもりだったのか。
いや、いるのは分かってた、と言う。
ただの酔っぱらいの戯言だ。
今シャワーを浴びている。
これから、また外に飲みに行くんだそうだ。
わたしゃ、飲むところなんて知らないよ!
任せておけって、どういうこと?
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